the end of an era

You are free to be who you are.

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「太陽は何度でも」という一度きりの「芸術」

タモリがメディアの表舞台からフェードアウトしていくこの時代、芸は文脈に支配されている。たとえば、指原莉乃が2013年頃、一時期多用していたものとして、「好きな男性のタイプは?」と聞かれた際の返答として、「秘密を守る人」という一笑いの取り方があ…

欅坂46 3rdアニラ武道館公演 (2日目) の感想

武道館で行われるライブを見るのに、筆者はなぜだか大阪に向かっていた。推しの最後となるかもしれないライブを見るためには、仕方ない話ではあるのだが。 端的に感想を述べると、濃い100分だったし、一瞬映る推しの表情を見るとペンライトを振るのを忘れる…

アイドルはなぜ「物語」を失うのか?あるいは、劇場版『ラブライブ』はなぜ失敗作と評されざるを得なかったのか。

タイトルがオマージュなのだが、これにタイトルだけで気づいた人はいるのだろうか。 4年ほど前、『ラブライブ!The School Idol Movie』(以下、劇場版)の公開後、この映画に対する批評記事が話題になった。おりあそ、という方の「アイドルはなぜ魅力的なの…

「ガラス」を「割る」行為に見る音楽と社会

タイトルの時点で終着点が見えている気がするが、こんな話もしてみたい。 日本のポップやロックにおいて、「ガラス」を「割る」という歌詞には、明らかな原点がある。それはもちろん、尾崎豊の『卒業』(1985)だ。(『卒業』の歌詞は「窓ガラス壊して」である…

僕はアイドルが嫌いだ

自己紹介がてら、タイトルについて語ってみたい。 前回のブログでアイドルの卒業について触れておきながら、そして、これからもアイドルに関する記事を書く気がしているが、筆者はアイドルが嫌いだ。正確には、アイドルを見ている瞬間に、多幸感と苦しさが混…